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―夢の籠―(進撃短編集)

第1章 アッカーマン・アニマルホスピタル/リヴァイ


――――男慣れしてるって・・・そりゃ、そうか・・・リリアは俺の知らない学生時代があったわけだ。顔は悪くねぇから・・・飲み会とか・・・SNS繋がりか・・・。



『リヴァイ先生?患者さんお呼びしますよ?』
『あ、ああ・・・構わねぇ』

第一診察室にてリヴァイは聴診器を首にかけ、足を組んで椅子に座る。
渡されたカルテに目を通してる間に、リリアはドアを開けて患者さんを呼んだ。

『マルコ・キルシュタインくーん、どうぞ~。ジャンさんもこんにちは!』
『リリアさん、こ、こんにちはっす!』

ドタを開けてあげると、子犬のマルコを抱っこしたジャンが入ってくる。リリアに微笑まれ、照れたように顔を赤くしたジャンの顔をリヴァイは見逃さない。

『今日はマルコくんの予防接種だったな』

リヴァイは聴診器をあて確認すると、顔周りや体中を触診する。診察台に乗せられたマルコは尻尾を下げて震えていて、リリアは大丈夫よーと顔を近づけて優しく撫でてあげた。

『マルコ・・・お前・・・羨ましすぎな』
『飼い主さん・・・何か言ったか?』
『せ、先生!?あ、いえ!何でもないっす!!』

リヴァイはバイアルに注射針を刺しながらジャンを見る。

ジャンは友達であるアニに誰か可愛い子紹介してと頼み、仕方ないね・・・と、アニの数少ない友達であるリリアをジャンの職場の居酒屋に連れて行ったことが始まり。
リリアがアッカーマン・アニマルホスピタルの動物看護士をしていると伝えると、間もなくして犬を飼いだす。それがマルコ。

リリアが保定して、リヴァイはサッと予防接種を済ます。

『うわっ!!マルコ、何してんだよ!!』
『ジャンさん大丈夫ですよ!マルコくん、よく頑張ったね!リヴァイ先生、私雑巾持ってきます!』

注射の恐怖でマルコはおしっこが出てしまう。リヴァイにマルコの首輪を持ってもらいリリアは診察室から出ていった。

綺麗好きなリヴァイだが、動物相手だと多少の汚れは覚悟しているから特に何も思わなくなっていた。


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