• テキストサイズ

―夢の籠―(進撃短編集)

第1章 アッカーマン・アニマルホスピタル/リヴァイ


はーい、とリリアはカメラ付きインターンフォンに出る。リヴァイは面白くない顔をして舌打ちをした。


『やぁ!リ、ヴァ、イ~!!』

『ああっ!!ハンジさん!!』

『おや?リリアの声だね?ちょうど良かったよ!リリア開けておくれ~!』

『はーい!少しお待ちくださいね!・・・・・・、リヴァイ先生!ハンジさんです!!』

ハンジに懐いているリリアは子犬のように目を輝かす。リヴァイは再度舌打ちをして面白くなさそうに腕を組む。

『はぁ・・・仕方ねぇ。リリア、開けてやってくれ』

はーい!とリリアは食べた食器を流し台に置くと、お借りしまーすとリヴァイのスリッパを穿いて迎えに行く。
先程までリリアはあんなに楽しそうに自分に喋りかけていたのに、今ではハンジに尻尾を振っていてリヴァイはハンジに対して小さく悪態をついた。










『リヴァイ~!!久しぶりだね!!はい、これお土産のチョコ!っても空港で買ったものだけど~あははっ』

『てめぇも相変わらず好き勝手にしてるんだな』

受け取ったチョコはそのままリリアに手渡され、リリアはマカダミア~と嬉しそうに笑う。

ハンジはリヴァイと同じ獣医をしている。
獣医といっても大型動物専門であり動物研究者。この間まで、アフリカの野生動物に会いに行ってくる!と鼻息を荒くして助手のモブリットを強制連行して日本を数ヶ月留守にしていた。

『で?今回は暫くまた日本にいるのか?』
『そうなんだよ!ローゼ動物園の象が妊娠したって聞いてね!安定期に入るまでは私がみることになったんだ。あの動物園は象の繁殖が初めてだからね』
『わぁ!象の赤ちゃん!楽しみですね!』
『まだメディアにも流れていない情報だから、2人ともまだ内緒だよ』

リリアとハンジはお互い見合ってシーっと指を口に当てる。

『産まれたら私が名前をつけようかねぇ・・・ソニー・・・ビーンとかどう?』

『ハンジ・・・いや、悪くねぇが・・・何となく止めておけ』


『んー・・・そう?残念!』

/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp