第2章 夏はまぶしい季節です。
「じゃあ手嶋さんはには何色が良いと思うんですか?」
「せやな。スカシと同じ質問すんのはシャクやけど、ワイも聞いておきたい。ワイらの選んだ色そないに言うならもっと似合う色選べるんやろな?」
「別に赤青黄が似合わないって言ってるんじゃないぜ?お前らの選び方にツッコんだだけでさ。………まあでも、そうだな。俺は………。」
手嶋先輩はもう一度画像に視線を落とすと私の顔と画像を何度か見比べてから再び口を開く。
「ピンクかな。」
「え!」
思わず声が出た。手嶋先輩の選んだピンクは前に一度決めかけた色で、一番気になっていると言ってもいい色だった。
「、色決めかねてるとはいえ一番いいなって思ってるのはこの色だろ?」
「な、なんで分かったんですか…?」
「普段からのこと見てれば分かるよ。」
「手嶋先輩………」