第3章 錯覚
炭治郎くんたちを探しながら、来た道を戻る。
もしかしたらもう体育館にいるかもしれない。
そう思いながら歩いていると、目の前の木に何かぶら下がっているのに目がいった。
『なんだろ、あれ』
白い何かがぶら下がってた。
それは木の枝に巻きついていた。
近づいて見てみると白い蛇だった。
『へ、へび!?』
私は驚いて思わず尻もちをついてしまった。
でも、この白い蛇何処かで見たような気がする。
そう思っていると、後ろの方から声がした。
「大丈夫か?」
振り返ってみてみると、そこには白衣を着ている伊黒先生が立っていた。
『(あ、この蛇は伊黒先生の……)』
そう思いながら立ち上がってスカートに付いた土埃をはらってスカートを整える。