第2章 箱学逆チョコ戦争〜序章〜(荒北・新開・東堂・真波)
新開の突然の告白に一同が顔色を変える。
「おめさん達ものこと好きなんだろ?なら皆でバレンタインに一斉に逆チョコ渡して勝負しないか。」
恨みっこなしでさ、と付け加えながら
ウインクで新開お決まりのバキュンポーズ。
「な………何勝手なこと言ってンだよ、俺はそもそものことなんて…」
「いいですねぇ!勝負しましょう先輩達!!さんは絶対俺の彼女になってもらいますから!」
「ほう真波、この山神に向かって言っているのか?偉くなったものだな。俺とて負けてはおらんぞ!」
「だーから!!なんっでお前らはそんなノリ気なんだよ!??」
「………靖友はいいのか?」
「は?んだよ新開」
「靖友は、が俺や真波や尽八の彼女になっても何とも思わないのか?」
「!!!」
「自分で言うのも何だけど、俺は手が早いし、真波なんて付き合ったら場所問わずにベタベタしそうだろ。尽八なんて女子の扱い慣れてるから色々見せつけられるぞ。おめさん以外の男にが触られても平気なんだな?」
「………………」
「あ、荒北さん……?」
俯いたまま小刻みに震え出した荒北に真波が恐る恐る声をかけた。
次の瞬間、荒北は勢いよく顔を上げ、新開を睨みつけながら大声で叫ぶ。
「逆チョコでもなんでも、やってやろうじゃなァァァい!!!!」
かくして、箱学一部部員におけるバレンタイン戦争の火蓋が切って落とされたのであった……!!