第45章 白日に
その後、険悪のムードのまま別れることとなった。
私達四人だけが氷雨くんの家に残った。
「まあ、当然の結果よね。」
天晴先輩がぽつりと言う。
「アイツら、聞くだけ聞いておいてあの反応はないでしょ。まじありえん。」
桜くんは、歯を見せてガルルル、唸った。マルチーズみたい。かわいい。
「確かに、さんのことが心配です。あなたは前世でも今世でもあの人たちと関わりがあるのですから。」
「いやあ、それはかまわないんですけど。」
「かまうわよ。馬鹿言わないで頂戴。辛かったら私のところに来るのよ。わかった??」
「あはは…」
元々私を嫌っていた人達です。大丈夫でしょう。
「嫌われるのは慣れてますよ。…私の問題でしたのに、今日は皆さんありがとうございました。」
「その結果がこうで、申し訳ないよ。」
「やだあ、桜くんがかわいい!」
「はあ!?」
私がぎゅうううと抱きつくと、怒って頬を膨らませた。
はいかわいい。
「霧雨さんってこんなキャラなの?何なの?」
「ぐへへ、かわいいかわいい」
「聞けや」
かわいい人と美しい人には目がないのです。
うへへ。
「…ひとまず、私たちも解散しましょう。今後何かあったらお互いに報告しあって…特に霧雨ちゃんはね。」
「はい!」
だから、美しい天晴先輩の言うこともちゃんと聞きます。