第4章 煌めき
「……知ってる。」
泣きじゃくる私に視線を合わせた。
「悪い、あんたの死んだ後の話だ。聞いて欲しい。」
私は黙って頷いた。
「……お前の死んだ次の日に柱合会議があった」
恐い。
私が知らないはずの事実を不死川くんは語っています。
「…お館様が教えてくださった。全部。お前のこと。」
「………」
お館様は私を心配してくださっていた。最後まで。
「何で言わなかったんだって思ったぜ俺はよ……」
不死川くんが拳を握りしめる。
「知ってりゃあよぉ…誰もお前に……あんなひどい扱いは…」
私は涙の止め方がわからなかった。
どうやったら止まるんだろう。
どうしたらいいんだろう。
霧雨家は華族であり、名誉ある一族だった。私はその家の三番目の子供として生まれた。
両親は名誉にしか興味がなかった。
そんな父から襲われ乱暴をされた。
私は行為が終わった後に父親を殺した。
母親は私を警察にはつき出さなかった。当時、自分の親といった道徳的に見て尊敬せねばならない人を殺した場合とても重い罪になった。
名誉を人一倍気にしていた母に私は監禁された。外に出られないまま三年間を過ごした。
その二年目で母が家を去りどこか遠くに言ったのだが、それは私の知ることではなく。
髪はボサボサ体は乱暴されたままの状態で放置。
ご飯は書斎に置かれていた父の保存食。死体はとっくに母がどこかにやった。
当時、私の体は他の子よりはやくに大人になっていた。
そのため、私は妊娠してしまっていた。閉じ込められて、その時お腹が膨らんで。
子供は産んだ。産むしかなかった。父親との子供。10歳で産んだ子供。声もあげずに死んだ。書斎のカーテンで包んでやった。私はへその尾をかみちぎって抱き上げた。
子供は腐った。
私は書斎の本に妊娠の本があった。父は前世では医者だった。
それを読んで胎盤を出した。私はその間も笑っていた。にこにこにこにこ。
よく10歳でそれをやったなぁ。