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キメツ学園【鬼滅の刃】

第32章 悪霊退散


「穏やかじゃねえな。」


部外者の実弥も何となく空気感を察したらしい。今は説明する暇がないけれど。


「……そう、だね。」


優鈴は困ったように笑った。


「ごめんね。巻き込んで。に会えて嬉しかった。」

「優鈴?」


そして、唐突に優鈴の体がスーッと…。

スーッと…。


…。




………。























「ぎゃああああああああああああ!!!!!」

「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

「ええええええええええええええ!!!!!」

「ああああああああああああああ!!!!!」

























四人の悲鳴が体育館に木霊した。
私達は優鈴がいた場所をペタペタ触ったがそこには何もない。さっきまでいたはずの人間がいない。


「えっ。何これ。」

「ドッキリ?」

「そのわりには綺麗に消えたような…。」

「やっぱりお化けやんか!!」


嘘だ。確かに温もりはあった。優鈴は存在していた。なのに…。


「本物のユウレイやったんか…。」

「嘘、だとしたら何で……。」


私はそこで、ふと思い出した。
サラサラと砂が落ちてくるように、その記憶は私の中に流れ込んできた。


「お前に会いたかったのかもなあ。」


実弥が言う。
私は黙ってうなずいた。


「そうかもね…。」


その後、私達は見つからないように学園から出た。実弥には帰り道で何があったのかを説明した。

アマモリくんたちとは途中でわかれた。

そして、さきほど思い出した記憶をを実弥に話した。


実弥は呆れたような、何とも言えない顔になった。
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