• テキストサイズ

キメツ学園【鬼滅の刃】

第24章 前世の記憶ー霞がかる煉獄ー


「霞の呼吸、奥義、深奥________」


鬼が向かってきている。

私のどこを狙っている?どこから現れる?どこから責めてくる?



わかる。

全部感じられる。


私は後ろに飛んだ。


「きゃああぁぁぁっ!!」

「うわあぁぁっ!!」


小さな女の子と、大人の男性に鬼は襲いかかっていた。どちらもただの村人だ。


「いい加減にしてくださいよッ!!!」


私は思わず叫んでいた。相変わらず笑っていたけれど、額には怒りのあまり血管が浮かんでいた。


「なっ!?なぜわかった!?」

「落ち着け!!攻撃を二つ同時に防げるわけがない…ッ!!!」


嫌なことを言いますね。確かに。でも。
守らなければ柱は名乗れないのです。

私は持っていた刀を小さな女の子を襲っていた鬼にぶん投げた。


「ぐええっ!!!」 


背中に突き刺さった。
もう一体には思いっきり飛び蹴りをくらわせる。

鬼が吹っ飛ぶ。だが。


「馬鹿め!!こんな刀へし折ってやる!!」


刀を手放してしまった。致し方なかったとはいえちょっとまずいですね。これは十二鬼月ではない方の鬼…蹴り飛ばしたのが十二鬼月ですか。


「黙りなさい」


私はありったけの圧をこめて言葉を放った。
鬼が怯む。


「へし折る?刀を?」


私は地面を蹴った。
鬼の背後に回り込んで刀を引き抜く。


「ぐっ、はや…!」

「あなたが遅いのでは?」


私はもとの場所に戻った。


「刀の価値もわからない奴が刀を侮辱するんじゃありません」


刀についた血を払っているうち、鬼の頚が落ちた。鬼は納得できない、という風に私を見上げている。


「く、くく、お前は気づいたいないだろ、死ぬぞ、お前、今晩、死ぬ」


そう言って鬼は消えていく。私は何を言っているのか理解できなかったが、数秒後にその意味を知ることになる。

/ 457ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp