• テキストサイズ

キメツ学園【鬼滅の刃】

第12章 かすがい


休日で部活もないのに、私たちは学校の美術室に集まっていた。
私、実弥、カナエ、宇随先輩、冨岡くん、悲鳴嶼先輩で。 

小学校の話し合いみたいに、机を円にして。皆座っていた。


ああぁ気まずい。特に実弥。私、実弥に変なこと言ってそれっきりだもん。 


「集めたのは俺だ。」


宇随先輩が言う。
このメンバー的に何の話かは想像できる。


「この度、霧雨さんが悲鳴嶼さんを思い出したことで…霧雨さんの天下時代の柱…この学院にいる面子に限るが正式に揃ったことになる。」

「すみません宇随くん、何を言っているんでしょう。わかりません。わかりませんから説明してください。あとその言い方、不快です。」


私が正直に言うと彼は物怖じせずにまた言ってきた。


「このなかであんた、一番強かったろ。一番年くってたし。」


………腹が立ったがまぁ事実だ。大人の対応をしなければ。

このなかで一番年くってますからねッ!!


「強かったかと言われれば少し疑問が残るところです。が、宇随くんは何用で私達を呼んだんですか。」

「霧雨さんのことだよ」


すると、冨岡くんが口を挟んだ。


「俺は気になると言っただけだ。大それたことをするつもりはない。」

「わーってるよ。でも確かめなきゃいけねぇことがあんだろ。」


最後に、悲鳴嶼くんがまとめた。


「……霧雨の遺書だ…」

「………はい?」

「霧雨の死には不可解なことがあった…」


私は首をかしげた。


「私の死について何か疑問があるようですが、それならなぜカナエがいるのですか。彼女は無関係ではありませんか。」

「……いいえ、。無関係というわけではないのよ。」


カナエは悲しそうに発言した。
/ 457ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp