第3章 mistake
清光がするりと下方に移動したかと思うと、膝を左右に広げたまま押さえつけて、秘部に舌を這わせてきた。
「ひゃっ…!」
抑える間もなく高い声が上がってしまう。
「っん、主?まだ夜中。みんな寝てるんだよー?」
「っっ、わかって、る」
両手で口を塞ぎ、声を抑えた。
清光の舌が飽きることなく私の陰核に刺激を与えてくる。
「んっ…んぅ」
膝を押さえていた手が離れ、清光の指がするりと割れ目を撫でた。
そして全く抵抗もなくなっている私のなかに差し込んでくる。
「ぁ…ぁ…っっ」
くちゅくちゅとなかで動かしながらそのまま陰核を吸われ、制御の効かない身体は絶頂を迎えた。
必死に口を塞いだまま身体を強張らせる私に、
「ふふっ、主イッちゃった」
満足そうに言ってまた指を動かした。
なかに入っている本数が増えたようで圧迫感が増す。
ぐちゅぐちゅ音を立てて攻め、もう一度私をイかせると、
「今日は夕方近くまで一緒にいられるね」
そう言ってなかに清光自身を挿れてきた。
「ぁ、清、光っ」
塞いでいた口から手を離し、清光に向かって伸ばす。
気付いて私に密着するように身体を近づけた清光の背に腕を回して抱き締めた。
「主?」
「んっ、清光…キス、して?」
「ぅん」
欲望に真っ直ぐにねだる私に、清光は優しく口づけてくれる。
そしてゆっくり動き始めた。
「ぁっ、は、…んん」
声が漏れないように、唇を塞いだままの交わり。
何度突かれても疼きは収まらず、清光を締め付ける。
「ぁ…るじ」
「んっ、…ゃぁ」
キスをやめ、身体を少し起こす清光。
また私は口元を掌で押さえた。
「イ…きそ」
小さくつぶやくと、私のなかに吐き出した。
「んっ…」
その感覚にビクンと私の身体も反応する。
「き…よ、みつっ」
私のなかにまだ挿ったまま、汗ばんだ身体を抱き締めた。
「主っ。主ぃ。大好き。すごく好き」
「ぅん」
そして、
「気持ち、よかった…」
小声で言った。
「あー幸せー」
ぎゅうっと私を抱き締めると、なかから抜け出し、
「みんなが起きる前にお風呂行こう?」
浴衣を羽織り、脱がせた私の服をかき集めて私の身体に載せると、よいしょと横抱きにして立ち上がった。
「シー、ね」
私が暴れるのを見越してか、目の前で右目を一度閉じた。