第17章 Signalize
夜、私の寝室で私は立たされ、光忠はベッドに座っている。
「外して」
あのスタイルでベッドに脚を組んで座っている圧迫感。
部屋の明かりは間接照明だけにされているので薄暗い。
光忠の指示に従って石切丸に買ってもらった指輪を外し、小狐丸につけてもらった髪留めも取った。
それを先程買ってもらったピアスや髪留めと一緒にドレッサーに置いて向き直ると、
「じゃあ今度は着物、脱いで?」
光忠の片目がきらりと光る。
「…」
逆らいきれずに帯に手を掛けた。
そんな私を光忠はじっと見つめている。
なんだか緊張する。手が震える。
帯を落として着物を脱ぎ、襦袢と下着だけになった私に、
「それも」
短い言葉を投げる。
じっと見つめられながら着物を脱いで、既に恥ずかしくて泣きそうになってきてる。
これを脱いだら丸裸だ。
こくんと唾を飲んでそれを床に落とした。
光忠の前で全裸を晒し、顔を上げれずにいると、
「おいで」
私に向かって手を伸ばしてくる。
そろりと近づくと手首を掴まれ強く引き寄せられた。
「僕の方が興奮してきちゃった」
掴んだ手を自身に触れさせる。
脚を組んでいたから気づかなかったけど、もう硬い。
「っ…」
光忠の目を見つめると、熱くキスをされた。
当てられたままの掌をそっと動かすとぴく、と反応するのが判る。
キスの後、私は光忠の前に膝をついて穿いているものを脱がせた。
目の前には赤黒く光る光忠。
口を開けてその先を咥えた。
「っ、慧、ちゃん!?」
そのまま喉の奥に着くまで深く咥え込む。
掌を添えて擦りながら。
「っ、ずいぶんいやらしいことをするんだね」
頭を撫でられて視線を上げると、優しい光忠の目。
私はただ黙ってその行為を続けた。
「ねぇ、慧ちゃん…」
光忠が止めようとしてきたけど無視して口淫を続けていると、小さな呻き声と共に喉の奥に熱い感覚。
溢さないように強く咥えたまま受け止めた。
苦しいし、涙が出そうだったけど。
光忠から全部出きるのを待って、少しずつ飲み込んでいると、
「何してるの!?」
光忠が慌て始める。
最後まで飲みきり、口を離すと、
「あーもう…」
困ったように裸の私を抱き締めた。
「なんてことしてくれるんだい?もう今夜は寝かせてあげられないよ」