第14章 Additional Times
「では、慧のなかに挿らせてもらうとするか」
穏やかにそう言いながらも着物を脱ぐ三日月の仕草はどこをとっても美しく色っぽい。
「…とんだエロじじいですね」
ぼそりと言うと、
「何と呼ばれようが構わんが、こちらが加減できぬことに文句をつけるなよ?」
明らかに脅しともとれるその言葉に、謝ろうとした私の唇を寸前で塞ぎ、
「じじいの本気をみせようか」
私のなかに割って挿ってきた。
「あっ…あっ、むねっっ」
三日月の質量に目を見開くと、
「俺は太刀だぞ?あの打刀などと一緒にしてくれるな」
清光のことだろうが、そんな言い方をしなくても…。
「はっ、ただのじじいの嫉妬だ。許せ」
私の表情に気づいた三日月がそう言い、ぐっと腰を進めてくる。
「あっ!!やぁぁっ!!」
最奥は弱い。そんなこともう知ってる。
「奥を突かれて気を遣るとはかわいいものよ」
そのままごりごりと先端を押し付けてくる。
「あ…あ…」
「締まるな。いいのか?」
「ぁ…」
うまく言葉にならない。
見つめて訴える私に、
「こっちの方が好きか?」
腰を下げ、勢いよくまた突いてきた。
「ああぁぁぁぁァっっっ!!!」
びくびくと震えて達した私に、
「困ったな。こんなに本丸の気を高めてしまうとは…だが、俺もまだ啼かせ足りぬし」
そう言ってまだイき続けている私のなかでがつがつと往復し始める。
「やっ、宗近っっ」
「イけ」
促されまた盛大に身体を収縮させると、
「今宵の慧は随分と素直だな」
笑った。
三日月が果てるまで何度も突かれ声を上げさせられて、身体に力が入らなくなってしまった私に、
「俺の力がうまく交じれば下手に昂るだけの力にならずとも済むはずなのだがな」
腕枕をしながら引き寄せて言った。
「…ほんとはもうみんな知ってるんでしょう?」
広間のみんなの態度が今までとなんとなく違うのには気づいていた。
「まぁ、そうだな。同衾して審神者力を高めているというのは伝えた。だが、この部屋のことも顔ぶれのことも言ってはおらんから、ほとんどの男士が加州を想像しておるであろうな」
「…」
「ある意味でここまで伝えておけば下手に手を出すやつは居ないであろう。慧は何も心配することはない」
優しく頭を撫でながら三日月はそう言った。