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夢より素敵な 3.5次元

第9章 大袈裟


浴衣の帯を少し緩めて更に胸元を肌蹴させると、大きな掌を差し入れてきた。

「っん」

「そうか、浴衣だから…」

素肌だということに気付き石切丸の口元が緩む。

長襦袢を着ていない分、実はさっきお酒呑みながら胸のラインとか出てたのかもな。

「こんなにここを見せつけて、私の前に誰かに襲われちゃったらどうするんだい?」

そう言って乳首を指の腹で擦った。

「ぁっ!!んん」

高くなった声を消すように唇を塞がれる。

「隣、いるから」

小さな声で伝えてくる。

前は声出せって言ったのに。なんて不服に思っていると、

「我慢するのも気持ちよくなれると思うよ」

なんて言ってきた。酷い。

「やだ」

なんだか腹が立ってしまい、石切丸を困らせるようなことを言うと、

「仕方ないね」

一度広げた胸元を合わせ、横抱きにしたまま立ち上がった。

「ほんとはこういうことするための場所じゃないけれど…」

言いながら小さく溜め息をつき、連れていかれたのは祈祷場で。

「ここは私の場所だからね、この時間帯は絶対に誰もこないよ。だから少しならいいよ?」

そう言ってあまり広くはないその部屋の隅に腰をおろした。

「君とこんなことをしてしまったら明日から集中できなくなりそうだ」

言いながらまた、私の胸元を肌蹴させた。

そして私を正面に膝立ちにさせる。

露になった背中に右腕を回すと引き寄せ、胸に唇を当ててなぞった。

「っ…」

左手は私の胸を鷲掴みにしている。

「やはりこの柔らかさは病みつきになるね」

そう言いながら乳首を舐めた。

「っぁ、!!」

きゅんっと芯が疼く。

石切丸の肩を掴んで震えていると、

「感じてるの?」

なんて聞いてきた。

「ん。気持ちいい、の」

ツンと立った先を指先で擦ってくる。

その刺激にまた甘く高い声を上げた。

そしてもうたぶんかなり濡れてしまっている下腹部に、背中にあった石切丸の右手が移動してきた。

「主、大変だよ、これは」

指を動かすとくちくちと湿った音が響く。

「ぁ、ぁ…」

「ほら、こんなにもう飲み込んでしまうよ」

なかに入った指は一本ではなかった。

力が入らなくなりかけて石切丸の首に腕を回す。

そんな私のなかで石切丸の指が弱いところに刺激を与え始めた。

「あっ、ぁ、やっ」

抱き締める腕に力が籠る。
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