銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第10章 ついに来た!正式入隊日!
「そうかかそうか。千佳ちゃんの言うのか!!」
パアアアと効果音がつきそうなほど朗らかな笑みを浮かべた鬼怒田はよしよしと千佳の頭を撫でる。
『....え!?』
「すごいトリオンの才能だねぇ。ご両親に感謝しなきゃいかんよ?」
まるで愛娘と話す父親とでも言うように菩薩の笑みを浮かべながら話す鬼怒田に海影、千佳、佐鳥は困惑する。
「鬼怒田さんはロリコンだった....!?」
「別れて暮らしている娘さんを思い出すんだろ。たしか今は中学一年生のはずだ。」
『え!え!あれ本当に鬼怒田さん!?偽物じゃないの!もしかしてネイバー!?』
「こらこら、少し落ち着け。」
よしよしと未だに混乱して失礼なことをいっている海影の頭を撫で東は何を考えているのか、無の表情になっていた。
「千佳!!」
「あっ、修くん、遊真くん。」
声が聞こえた方向にその場の数人が視線を向ける。
すると状況を飲み込めていない修と遊真が立っていた。
「三雲....?そうか玉狛に転属しおったのか。おいこらメガネ!ちゃんとこの子の面倒を見んか!」
「はい!すみません!」
鬼怒田は修に近づくと修の腰をバシッ!!と叩いて去っていった。