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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第10章 ついに来た!正式入隊日!


ついに...ついにこの日がやって来た。
1月8日 ボーダー隊員正式入隊日である。
ボーダー本部を訪れた遊真、千佳、修、は本部に転属届けを提出しに来ていた海影と合流して集合場所へと向かう。
 
『ついたよ。ここが集合場所。』

「さぁ、いよいよスタートだな。」
 
体育館のような集合場所に入るとまだ訓練すら始まっていないのに、ワクワクした様子の空閑がやる気に満ち溢れていた。
 
『千佳、大丈夫?』
 
迅の頼みもあって遊真と千佳の付き添いで来ていた海影は少し不安そうな様子の千佳に話しかける。
海影なりに緊張をほぐそうとしているのだろう。
 
「うん。大丈夫。」
 
『そっか。』

まだ緊張している千佳に海影は少しでも緊張がほぐれたらとよしよしと頭を撫でる。
その頃、隣では千佳と同じく何故か緊張している修に見かねた海影は軽いデコピンをお見舞いする。
 
「緊張してきた。 」
 
『ほら、修は緊張しない。ね?』
 
「うっ」
 
「そうだぞ。オサムはもう入隊してるじゃん。」
 
『大丈夫!何かあれば私がサポートするからさ。安心しなさい。』
 
「そうだな。.....よし確認するぞ。」
 
そう言って気持ちを整えた修は二人と、視線を絡ませる。

「まず、C級隊員の空閑と千佳はB級を目指す。」
 
「おれたちがB級に上がったら3人で隊を組んでA級を目指す。」
 
「A級になったら、遠征部隊の選抜試験を受けて....」
 
「ネイバーの世界にさらわれた兄さんと友達を捜しに行く!」
 
確認事項が終わり、修はくいっと眼鏡をあげて、覚悟を決め壇上をみた。
やる気に満ち溢れた三人を見て
 
『(あらあら、やる気に満ち溢れた顔しちゃって...本当にかわいい後輩たちだな。この子達ならきっと迅さんの言うとおり城戸さんの願いを叶えてくれるよね。)』

海影はそう思うとにっこりと誇らしそうに笑う。
 
『確認は終わった?そろそろ始まるよ。』
 
海影がそう言った瞬間
その場にいたC級全員が整列を始める。
綺麗に整列し終えるとそれを見計らって、忍田が舞台袖から姿を現れた。
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