銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第16章 ガロプラと小さな傀儡
「ねえ。さっきから思ってたんだけどあんた私たち
の動きを知ってる動きをしてるわね。あんた何者?」
『答える、義理は無い。何度も.....言うけど、赤月は、僕のトリガーだ。』
「今赤月って.....あんた海影に何したのよ!」
『何もしてない。知らない。というか九十九海影?だっけそんなやつ知らない。』
「嘘をつくな!!アンタら絶対海影に何かしたんでしょ!海影は今どこにいるのよ!!」
『ッ!(ワープトリガー!しまった!)』
ビリイィィーーーー!!
ヒステリックを起こしたように叫んだ小南はワープして海影の目前へと距離を詰めると、斧を降って海影のフードを切り裂く。
驚いた海影は小南を蹴りあげて距離を取った。
「!」
「お前......その顔.....」
「嘘でしょ!?そんな事有り得るはずがない。何で何でここにいるのよ」
──────「海影!!」
『......』
「海影隊員!?アフトクラトルに連れ去られたはずでは?何故こんなところに。それにネイバー側にいるのだね!?」
「やっぱり海影先輩だった。色が一緒だったからね。」
「どういうことだ!海影はアフトクラトルに連れ去られたはずじゃなかったのか!それにあの目......ネイバーの紋章!?」
今まで冷静だった忍田の顔色が一瞬にして悪くなり、誰もが画面へと釘付けになってしまう。
それもそうだ。
瞳の色と角があるのは違えど全く一緒の顔がそこにはあったからだ。
「あんた.....何よその眼」
震える声で小南は声を絞り出しながら、海影の烙印のように左目に刻みつけられたネイバーの紋章と青い瞳があった。
「海影!あんた海影でしょ!なんでこんな事!」
「海影。なんでそっち側にいる!それに角だって!」
『確かに......僕はミカゲ。でも貴女たちの言っている海影じゃない。......もう僕はハイレインのもの。』
「アンタ何言って......」
ズキンッ!頭痛が走る。
海影は顔を顰めると3人を冷たい目で見据えた。
『おしゃべりは......あんまり好きじゃ、ないの......これ以上、は教えられない。』
そういうと海影は動揺する村上まで距離を詰めると村上の身体をいとも簡単に引き裂いた。
「しまった......!」
【戦闘体活動限界ベイルアウト】
ドンッ!!
「「!」」
『まずは1人』