銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第16章 ガロプラと小さな傀儡
『チッ(早いなこの子の攻撃。でもなんだろう。昔から知ってるような。)』
「(何このフードまるで私の攻撃を知ってるみたい。鋼さん狙う余裕あるみたいだし、なんかムカつく。)」
「(村上を狙う余裕があるのか?なら。その余裕を無くしてやる。)」
ブゥン......
フッと風間のカメレオンが帰投して透明化し、咄嗟にラタがトリオン反応を使って追跡する。
「(トリオン反応だけじゃ追い切れない。....でもさっきつけた傷からうっすらとトリオンの煙が漏れてるぞ。)」
デスピニスが飛んでいき何も無い空を切るするとブシューとトリオンの煙が吹き出した。
「(見つけた。)デスピニス!」
しかし姿を表したのは腕だけだった。
『!ラタ!背後!!』
「!」
カッ!!
忠告したと同時にラタの両足が瞬く間に切り裂かれる。
「(斬られた腕を囮に....!!)」
「(空閑の手を使わせてもらった。)」
「【ラタ!ミカゲ】」
「【わかっています!】」
『【了解!】』
ドッ!!
『邪魔だ。どけ!』
攻撃をしてきた小南を蹴り飛ばすと、海影は村上に向かって走って行き、村上を切りつける。
ギャリリリリッ!!
「【来るぞ大砲だ!村上を援護しろ!】」
「【っ!了解!】」
「(動いた?)」
キイイィィィ!
「......!」
「太刀川さんとフードごとを格納庫を......!?」
まずい.....!
この位置このタイミング
敵の大砲の射線が読めない!
太刀川さんとフードが壁になって砲撃を妨害もできない。
焦ったように村上は冷や汗を流し、悔しそうに唇を噛み締める。
「(万が一村上が"間に合っても"太刀川は確実に倒せる手か。)....だが。」
「一手遅いな。"真っ二つだ"」
その声と同時にこちらに向かってきていたはずの小南が方向転換して太刀川ごとガトリンを真っ二つに切り裂いた。