銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第16章 ガロプラと小さな傀儡
『ふぅ......』
「おいフード疲れた様子だなぁ。」
『早いとこ.....蹴りをつけさせて、もらう。執拗いのは嫌いなの。(もう外は戦況が崩壊してる。早く決着をつけないと!)』
「(ミカゲ。焦り始めてるな。)!」
「旋空孤月」
「スラスターON」
「メテオラ」
『隊長を守れ!フルシールド』
ギンギンッ!!!
ゴオォォォォォォ......
『ハァハァハァハァッ!』ズキンッ!
こんな時に限って頭痛がする。
カウントダウンまであと少しもし作戦が失敗し、負ければ実験動物の僕には後がない。
それよりもアフトクラトルのみんなの期待を裏切りたくない。
どうしたら......
「【本当に連携が凄いですね。オマケに重い方の装甲が堅い。】」
「【自信なくしちなゃうぜ。】」
「【ムカつくけど正面からじゃなかなか崩せなさそうね。】」
「......」
『(なかなか鋭い、連携......玄界はやっぱり強い、な。ヴィザ翁の言う、通りだった。)』
斧使いは鋭い動きと大斧の一撃。
炸裂弾でのし射撃もある。
こっちを掻き回して隙を作る役目か。
ミカゲに相手を任せているが、格闘戦でも、速さでも五分五分だな。
盾使いはこちらと目標の間を的確に防御。
位置によっては攻撃にも参加する。
剣の腕もあって目標破壊のためには一番邪魔な相手だ。
ヒゲは2人のの隙をカバーして攻撃を繋ぐバランサー。
戦況を動かす役割だが伸びる斬撃で止めを狙ってくる動きもある。
一番若そうな双剣使いもミカゲのサポートがある上で1人でラタを抑えている透明化のトリガーには警戒が必要だ。
他のやつが使ってくる可能性もある。
それにミカゲ......
さっきから妙に集中が散っている。
やはり実戦投入するにはまだ早かったか。