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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第16章 ガロプラと小さな傀儡


* * * *

2月19日
玄界について2日目
ガロプラの遠征部隊は作戦実行のため着々と準備を進めていた。

「なぁミカゲ。お前さぶっちゃけアフトのやつのことどう思ってんだよ。」

『どう思ってるとは?』

暖かいココアが入ったマグカップを海影に手渡しながらレギーは思い立ったように質問を問いかける。
海影はその問いの意味がわからないのか、不思議そうに首を傾げながらマグカップを受け取った。

「なんかあんだろ?例えば嫌いとか、トリガー植え付けられて憎い.....とかさ。」

『うーん....ヴィザ翁は優しい、よ。僕のことを、気にかけてくれる。ランバネインは、面白い。色んな、話をしてくれる。ミラ....は、厳しいかな。いつも口調がこわい。でも頑張ったらお菓子くれる......みんな優しい』

「頑張るってなんだよ。訓練とかか?」

『ううん。実験。』

「実験?お前元科学者がなんかなんかよ。」

『それも違う。僕は実験動物だから実験を受ける側なんだ。』

「!?」

ガシャン!!

レギーの持っていたマグカップが滑り落ち地面に当たると大きな音を立てて割れる。

『レギー!手!大丈夫?』

「───ねぇ.....」

『え?』

「優しくねぇ!!そんなの優しさなんて言わねぇ!」

『!』

「そんなの優しさなんかじゃねぇ!優しさって言うのはもっとこう.....うまく言えねぇけど暖かいものなんだ!アフトクラトルのヤツらみたいに実験とかして成功したら褒めるなんて優しさなんて言わねぇ!!」

『暖かい?』

海影は脳内にハテナを浮かべながらアフトクラトルでの記憶を思い返す。
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