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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第12章 大規模侵攻


孤月を見ると見るも無残にボロボロになっていた。
それ何故か、よく見ると人型のマントの下になんと出水でさえ相殺しきれなかった蜂の群れが潜んでいたのだ。
 
【スピードシフト】
 
マントの中から飛んでくる蜂を間一髪で避ける京介。

「(あと数十秒あと少しで修たちは.....)」
 
『(あと少し。あと少しで。)』

そう思った時だった。
まるで死刑宣告でもあるような冷たい女の声が響いた。

「ハイレイン隊長」
 
「金の雛鳥が間もなく到着します。」
 
『なんで修たちの位置を......』
 
「そうか。ではそちらへ向かおう。
ミラ、銀の鳥は金の雛鳥を確保し次第捕まえろ。
足止めはここまでだ。」
 
『!?』
 
足止め....足止めって!
気づいた時には遅かった。
そう。人型基ハイレインの狙いも足止めだったのだ。
あえて残って修たちから京介達を引き離すのが狙いだったのだ。
その狙い通り、修たちから引き離された京介達にはもう意味などにない。
ハイレインはゆっくりとミラと呼ばれた少女の開いたワープ門へと入っていた
 
「.....待て!!」
 
『京介!!後ろ!』
 
バチチッ!!
 
海影が叫び、すぐさま京介の後ろにシールドを張る。
しかし魚の数が多く。
シールドを突き破った魚は京介の背中へと向かっていった。
京介の背中に衝撃が走り、後ろを向くと門から魚が這い出てきていた。
 
「『あんなの初見で防げるわけーだろ!』」
 
「我々にこの手を出させたことは賞賛してやる。
腕がいい。工夫もある。[戦う力]は持っている。だから勝敗はそれ以前に決まっている。
銀の鳥よ。追いかけてくるがいい。金の雛鳥を救いたければな。」
 
『っ!!』
 
冷たい目でそういうとハイレインはミラとともにその場を去った。
 
【ベイルアウト】
 
京介がベイルアウトとして海影はその場を見つめると、はあ〜。と大きく息を吐いた。
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