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◆イケ戦◆武将達と、只々してます◆

第3章 信長様が欲しい。









『──何を舐めたんだ?』













……………………

……………



昼に差し掛かった頃、この天守へ駆けてくる足音がした。名乗りもせず襖を開け入って来たのは美歩だ。後ろ手で締めると、襖の前で座り込んだ。


書状をしたためていた所へ、突然不行儀に現れた美歩は、息を切らしている。襖の前にへたり込む女を 筆を止め見ていたが、美歩は荒い呼吸をしながら俺を見つめるばかりで言葉を発さない。

この娘のやる事なす事 毎回理解に苦しむ。意味がわからん。ものを言わず目で訴えて来るが状況が読めん。口が聞けなくなったかと少々呆れてこちらから聞いてやった。









「 何事だ?」



「…私っ ………」
「私っ…死ぬかもしれない……」



「…は?」






……………

聞けば
先ほど城下へ出掛け、市の店先で そこの店主の男から妙な物を舐めさせられたと言う。無理やり口に入れられたのかと問えば、断れず自ら口にしたのだとか……





馬鹿めっ。





「妙な物とは
───何を舐めたんだ?」


「シロップのような……ハァ… ハァ…
……甘い、蜜のようなもの…です…」






………………

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