第48章 "LOVE" is ...
ゴソ…と、カカシの隣に敷いた自分の布団へ入る。
こちらを向き、瞼を閉じて眠るカカシの寝顔が彼女のすぐ隣にあった。
(一緒に住んでるとは言え、なかなか見ないからなぁカカシの寝顔…)
そう思って長い睫毛を伏せる、あまりにも綺麗なその寝顔をじっと見つめていると
「…まだ起きてたの…」
カカシがその目を閉じたまま静かに呟いた。
『あ、ごめん…起こした?』
「いや、さきが部屋に入る前に目が覚めて、またウトウトしてたとこ…」
『そう。』
カカシは、「こんな時間まで何してたの?」と薄く目を開けてさきの顔を仰ぎ見る。
さきはそんなカカシから目を背けずに、ゆっくりと頭を枕に沈めた。
『ん?…ん~…女同士の深夜のお茶会かな』
「ふっ なにそれ…」
『ふふ…秘密』
短い会話を交わした後暫くして、さきもカカシも眠ってしまったようだ。
朝、皆に「おはよう!」と元気に笑いかけるツナミさん。
彼女のその姿はとても強く、明るく、美しい、大切なものを守る母そのものだった。