第48章 "LOVE" is ...
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その日、さきは一人、深夜まで食卓でお茶を頂きながらじっとその場で考え込んでいた。
彼女は一体どんな気持ちで生きてるのか…
カイザさんとまた一緒になろうと思った理由は…
「あれ? さきさん、まだ起きてたの? 体はもう大丈夫?」
『あ…はい、お陰様で。 少し寝過ぎてしまったみたいで全然眠くならなくて』
「ふふ 私もそういう事あるわ」
ツナミさんはお風呂から上がってこちらに来たようだった。
彼女は笑顔で、「良かったらご一緒していいかしら」とさきの隣の椅子に腰かけ、クスクスと笑いながら話し始めた。
「カカシ先生とさきさんは、恋人同士なの? カカシ先生ったら、随分あなたにご執心な様子ね?」
『あ…いや恋人…かといえば否定はしないですけど、ただそう一括りにして良い関係なのか……はは』
恋人関係に見えるであろう、二人の曖昧な関係は、なんと説明すれば良いのか分からないもので…
それも自分に問題がある為に、引け目を感じることから、ツナミさんのその問いにさきは苦笑いを返すしか無かった。
「そう……何かあるのね、二人の間には」
『…私がダメなんですけどね…カカシは私を凄く…好いてくれてます。』
さきは手元の湯呑みを、俯きがちに見つめた。
ツナミさんは、その様子に「へぇ~」と興味ありげに相槌を打った。