第44章 仲間入り
「でええぇぇえぇ!!!! 姉ちゃん、特別上忍になったのかぁぁあ?!?!」
キィィィンと酷い耳鳴りを起こすほど大きな声で叫ぶのは他の誰でもなくナルトだ。
「煩いわよアンタ!!」とサクラにどやされるもその興奮は全く収まらないようで、彼が大声を出すたびに全員が耳を手で塞ぐ…そんなやりとりが行われていた。
『そ、そうそう。特別上忍…』
「お前さ…ホントに鼓膜潰れるから勘弁してちょうだいよ…」
カカシは耳を塞いだままジト目でナルトを叱った。
「だってさ!だってさ!! こないだ姉ちゃんが受けてたのって中忍試験だろ?! なーんで特別上忍なんだってばよ?」
(ま、ほんま疑問はそれに尽きるよね…)
ハハとさきも苦笑いし、興奮しているナルトを宥めた。
『それはちょっと色々あったの。 ね、ちょっと落ち着いてナルトくん…人に迷惑かけるからさ… 後でラーメンでも食べに行く?』
すると彼は「行く!行くってばよ!」と目をキラキラと輝かせる。
あまり物で吊るのは良くないことではあるが、こういう所は単純で可愛いものだ。
「フン それで、特別上忍になったお前はオレ達の班の担当になったってわけか。」
『そ。正しくはカカシの補佐やけどね。』
「というわけで、今日からの任務はさきも一緒にやることになるから、ヨロシク。」
無事、さきは第七班の仲間入りを果たすことができた。