第17章 Girls' Talk
「カカシはアンタに気持ちを伝えてくれたわけでしょ? だったらそのキスはそれなりに本気ってことじゃない。」
「いくら返事はいいって言われたにせよ、さきがそのキスをどう思ったか、カカシの気持ちに対してどう思ったのか...
“あなたがあなた自身から”目を背けないでちゃんとしなきゃ、変な関係になっちゃっても仕方ないわよ?」
『そう...やけど......私、恋愛なんて...』
していいのか?できるのか?許されるのか?
“こんな私”が。
「難しく考えない。 恋愛なんて八割勢いでしょ?」
「そーそー。 カカシのその行動だって殆ど勢いじゃない。」
『勢い...』
「なんなら明日、さきもカカシも任務がないんでしょ? たまには修行じゃなくてデートしてみればいいじゃない。 楽しく遊んでるうちに、カカシの事もっと知れたりとか、自分の気持ちに気付いたりなんかして... それこそ勢いでそんな話もできるかもしれないわよ?」
「それいいわ! もうすぐ輪廻祭だし、里も色々イベントして賑わってるんじゃない? 行ってきなよさき」
『デートか......そうやね...分かった誘ってみる』
やはりこういう時は女性に話すが吉だ。
二人のアドバイスに、さきも首を縦に頷いた。
「それとねさき...あなたはカカシを変えてくれるって信じてる。 ...カカシのこと、ちゃんとみてあげてね」
『...うん......分かった』
「いい報告しなさいよ!」と頼もしい二人に背中を押され、...よし、今日は話がしやすいようにカカシの嫌いなナスの天ぷらにしよう!...とさきは早速商店街へ夕飯の買い物に向かった。