第17章 Girls' Talk
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さきは今日、Dランク任務を二つこなした。
おばあさんのお使いに、草抜き。
そして今、彼女は......団子を片手にボーーーっとしている。
「ちょっとさき。 アンタまた魂抜けてる!」
『は!あっアンコ... えっと、なんやったっけ......ごめん』
「アンタの話を聞くってなってここにいるんじゃない。 なーにボーーーっとしてんのよ」
「さき...これで5回目よ? 大丈夫?」
さきはみたらしアンコと、夕日紅ととともにお団子屋へ来ていた。
あの夜...カカシがさきにキスをしたあの夜から、もう数日経つのだが、さきはカカシと普通に接することが出来ないでいる。
自分の事を呼ぶカカシの声に過剰に反応してしまって物を落としてしまったり(犠牲者お皿三枚)。
洗濯物を回そうとカカシの忍服を手にした時にほのかに香る彼の匂いに胸が苦しくなってしまったり。
同じベッドで抵抗なく眠っていたことに今更ながら緊張感を覚えてしまい寝不足の毎日が続いたり...
その相談を、と思ってさきは二人を誘ったのだ。