第16章 THE DAY -4-
「じゃ、オレもちゃんと誕生日プレゼント貰ってないから...貰っていい?」
『えっ?いいけど、何が欲しいの?』
さきはもう一度、カカシに向けて顔をぱっ と上げた。
カカシはその彼女の右頬を左手で包んで、更に上を向かせる。
『...わ』
「コレ」
カカシはそう言いながら右手で顎の下までマスクを下ろした。
両手で彼女の驚く顔を包み、ぐっと顔を近づけてニコッと笑う。
少しだけ顔にかかっていた彼女のピンクブラウンの髪の毛を左手の指に絡めて優しくかき上げると、どんどん赤らんでいく愛おしい人の顔。
『えっ......カ...カシ......顔っ....!』
「ふっ...なにそれ......可愛いすぎでしょ」
そう言って、彼女の唇にキスをした。