第3章 ★ 我が儘(鬼灯、甘裏)
『ちょっ…鬼灯様…ぁあっ』
暗闇に響く女の喘ぎ声。
ギシリと軋むベッド。
『鬼灯…さ…まぁ…待って…ください…んんっ』
「待てません。どうせ明日は休みですし...。何より、一か月近くお預けくらっといて止まるわけないでしょう…?私も男ですので」
肌蹴させ、露わになっている椿の胸の突起を弄りながら首筋に吸い付く鬼灯。
それに反応するようにビクンと仰け反る椿。
『やっ…ぁあっ…あたしは明日もお仕事ですよぉ…ぁあ』
すると椿の頬をそっと鬼灯の手が撫でる。
壊れ物を扱うような優しい手。
「…嫌ですか…?」
鬼灯とぶつかる視線。
優しく囁きながらもどこか色っぽく意地悪な声色。
『鬼灯様はズルいです…』
そういって鬼灯の首に腕を回し抱き付く。
椿を見て微笑む鬼灯。
そのまま椿の秘部に指を入れていく。
『んんっ…ぁあっ…鬼灯っ…様ぁあ』
指を増やしていくと同時に激しく、怪しく響く水音。
指を抜かれると同時に鬼灯のものがあてがわれる。
『んっ…』
若干、顔を歪める椿。
「ああ、一か月近く間が空くとさすがに少しきついです…っね…。椿、もう少しだけ我慢してください…」
言いながら少しずつ奥へ進む鬼灯。
『はぁぁ、んっ…あぁっ…』
「おや、もう慣れましたか?」
そう言いながらゆるゆると腰を動かし始める鬼灯。
しかし鬼灯自身が耐え兼ねたのかその動きは次第に激しさを増す。
『うぁ…あああ、鬼灯様ぁあああ…あたしっ…もうっ…』
鬼灯の肩にしがみ付きながら絶頂を迎える椿。
しかし鬼灯は止まらない。
「早いですよ、椿っ…」
さらに動きを早める鬼灯。
『あっあっあっ…だめ、ぇぇ…また…っあああああ』
同時に果てた鬼灯と椿。
そのまま上でぐったりとしている鬼灯は椿を抱きしめる。
力尽きたまま横に倒れると眠りに落ちる鬼灯。
『今日の鬼灯様…ちょっと我が儘でしたね…?』
そう呟いて、眠りに落ちる椿。
もちろん、翌日の椿は『鬼灯様…やっぱり貴方はズルい人です』と心の中で呟き、腰痛と戦いながら業務をこなすのであった。