第4章 指南
(銃なら、刀の扱いを覚えるよりは比較的たやすい。教えておくに越したことはない)
常に最悪の事態を想定しておく、馬の乗り方を教えたのもそうだった。
馬に乗れるようになれば、戦場にひとり放り出されても生き延びられる確率が、格段に上がる
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「当てるのが、怖いと思いました……」
「ん……?」
「的に当たって……嬉しいと感じてしまうことが」
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茜は……自分の中にきざす暗い欲望からも、目を背けることをしなかった。