• テキストサイズ

貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第4章 指南



「相手に遠慮をさせない物言い……さすがは家康様です」

「違う、ただの事実。じゃ、俺はこれで……」

「ねぎらいの品だけ届け、長居はしない……。これが本物の気遣いなんですね!」

「お前と話すとほんと疲れる……」

漫才の掛け合いをしてるような、家康と三成くんを私はぽかんと見つめる

(家康は三成くんのこと苦手なのかな。三成くんは家康を慕ってるみたいだけど……)

政宗と舞ちゃんと蘭丸くんの三人が、笑いを堪えてふたりのやり取りを眺めているところを見ると、いつものことのようだ。

「三成に妙な勘違いをされるのは癪だから、やっぱりお茶だけ飲んでいく」

「じゃ、これ、家康様の分ね!」

「ほら、茜も。冷めないうちに食え」

「いただきます! ……美味しい! ほんのり甘くて、いくらでも食べられそう。元気になってきた〜」

「当然だ、そうなるように作ったからな」

「やっぱり、頭をたくさん使った時は甘いものに限るよね!」

/ 573ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp