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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第4章 指南





(頭が爆発しそう……!こんなに勉強したことない……)

数刻後、集中力を使い果たした私は文机につっぷした。

「茜、まだ講義は終わってないぞ」

「情報量が多すぎます……。室町幕府の成り立ちから歴代将軍が何をしたかを一気に覚えろだなんて」

「前置きの段階で泣き言を言われてはお話にならないな」

(何時間もぶっつづけで講義して、まだ前置きなの……!?そもそも、私にとっては、戦国時代なんて長い歴史の一部であって、こんなに細く勉強したことない…)

「本題はここからだ。歴代将軍、足利家の衰退を背景に世は乱れ、各国の武将が権力を握った。過去があってこそ今がある。お前のいた時代でも同じことがいえる。」


(それはそうだけど……もう、完全にキャパオーバーだ)

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