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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第16章 水色桔梗の言葉を
言い合いながらも、すがりつく手を解けない
背中に回る腕も、緩まない
見つめ合うと、恋しさが胸の中で暴れ狂ってーーーー
「……嘘。どこにも、行かないで。一人にしないで」
本音が、か細い声になって涙と一緒にこぼれ落ちた
「……全く、なんて声を出すんだが馬鹿娘」
こつん、と額を重ねて、光秀さんが笑う
こんな時なのに、幸せそうな顔で
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