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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第16章 水色桔梗の言葉を
「泣き虫のお前に『頼れ』と言われる日がくるとはな。だが、覚えておこう」
晴れやかな表情に見惚れていられた時間はごくわずかで、すぐに、遠くから鐘の音と人の怒号が響いてきた。
(いけない……、時間がない)
「光秀さん、今すぐここを出て!」
「ああ。分かっている」
「だったら急いで。どうしてもやらなきゃいけないことがあるんでしょう……?」
「ああ……」
「っ……捕まらないように、早く逃げて」
「……言われなくても、そうする」
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