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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第16章 水色桔梗の言葉を
「……おでましか」
ろうそくの明かりを手に、ひとりの男が現れる。
彼は簡素な身なりでありながらも、牢には似合わない上質な着物をまとっていた。
「……光秀殿、しばらくだった」
「お待ちしておりました」
光秀が微笑みかけた相手は、いつぞや境内で密会をした、ある男からの使者だった。
「私の来訪を予期していたと……?」
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