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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第16章 水色桔梗の言葉を
安土の牢獄では、光秀がひとり、じっと機をうかがっていた。
「……おい、食事だ」
「ご苦労」
粗末な身なりの牢番が差し入れていった欠けた椀の中身は、折り畳まれた小さな紙切れだった。
「さて、飯にするか」
紙切れを開き、書き綴られた米粒ほどの文字に、光秀は目を凝らした。
「あの大名……殺されたか」
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