第3章 龍虎退治
「そこで逃亡防止のため、しばらくの間お前を監視することにした。俺が直々にな」
(え……っ?)
「信長様にご心配をおかけしないよう、表向きは、お前の指南役を引き受けたことにする」
「指南って、何の……?」
「これを機に、信長様のおそばに仕えるのに必要なことをお前に伝授してやろう。戦の基礎知識、世の情勢、馬術、護身術、銃の扱いもついでに教えておくか」
(は?見張られる上に、そんな物騒な授業を受けなきゃならないの……!?)
「どうした? ありがたくて声も出ないか?」
「違います! 喜べません、こんな申し出……!」
「つれないことを言うな、茜。たっぷりとしごいてやるから覚悟を決めておけ」
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