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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第15章 仕返しのキス
「あかね……? ここで……何を、している……?」
「……っ、光秀さん……!?」
最奥の牢の中、光秀さんが手首を縛られたまま、倒れていた。
服は擦り切れ、整った顔は傷だらけで、口元には血が滲んでいる。
(なんてひどい……!)
「今すぐ手当しないと……っ、待っててください!」
「……帰れ。そしてそのまま、戻ってくるな」
「嫌です!」
「…………」
私は全速力で牢から走り出ると、手当の道具を抱えて駆け戻った。
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