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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第14章 化け狐と今宵かぎりの想い





「呆けているな。今宵の仕返しはお気に召さなかったか?」


「……まさか」


(やっぱりそうだ。冗談めかしても、わかる……)



光秀さんが仕掛けた今夜の大芝居は、大名や義昭様に傷つけられた私のための演目だった。






「……ありがとうございました、光秀さん」



「夫として、当然のことをしたまでだ。……可愛いお前を貶められては、黙っていられない」


形の良い手が、髪を乱す風をさえぎるように、私の頭に添えられる。

されるがまま、固い胸板に頬を寄せた。

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