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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第14章 化け狐と今宵かぎりの想い




「寒くはないか?」


「いいえ、少しも」


(それどころかずっと、身体の奥が温かい)



–––光秀さんは、逃走の準備まで完璧に整えていた。

最小限の荷物と、一頭の馬が、舞台のすぐそばに隠されていたのだ。

一座に危険が及ばないよう『自分ひとりが考えた演目だ』と大名に置き手紙まで残してきたという。



(みんなみんな、光秀さんの手のひらの上……。刀ひとつ振るわずに、謀反の芽を摘んでしまった。でも、あんな派手なやり方を選んだのは、きっと……)

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