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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第14章 化け狐と今宵かぎりの想い



(止めても無駄だろうし、この人ならきっとやり遂げる。でも……)


「どうか、気をつけてくださいね」


「おや、俺を心配してくれるのか?」


「いけませんか? だって……私はあなたの妻でしょう。……ニセモノ、ですけど」



小声で付け加えると、光秀さんの笑みが柔らかくなった。


「フリでも嬉しい」

耳元で囁かれ、一瞬、祭りの喧騒が遠のいた。

かがり火が照り映える切れ長の瞳に、目を奪われる。



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