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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第14章 化け狐と今宵かぎりの想い





(光秀さんの今の言葉には、真心がこもってた気がする……。多分、ただの挨拶じゃない)



「茜」


「は、はい」


「芝居が終盤に差し掛かったら、舞台脇まで上がってこい」


「え……?」


「言っただろう? お前に総仕上げを任せたいと」



「そこで私は何をすれば……?」


「俺に、されるがままになれ」

長いまつ毛に縁取られた瞳が、刃物のような鋭さを宿している。


(お芝居が終わる瞬間に、仕掛ける気なんだ。一瞬で、謀反の芽を摘み取る何かを……)


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