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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第13章 大切な人
「–––いいから行くぞ」
「は……はい」
スタスタと先へ行く光秀さんの足取りが、いつもより速いのは気のせいだろうか。
(今、照れてた……? あなたが大切だって、私が言ったから……?)
カッと頬が火照って、しばらくその場を動けなかった。
深呼吸を十回してどうにか気持ちを落ち着け、みんなの輪に戻る。
「茜、急いで小道具を仕上げろ。本番は明日だからな」
「ま、任せてください」
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