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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第13章 大切な人
「今ではこの時代にも、大切な人がたくさんいます。織田軍のみんなや、友だち、それに……、あなたも」
「…………」
「あっ、今のは別に、深い意味は、ありませんけど……」
「……まったく、何を言い出すかと思えば。話はそれだけか? 今は祭りの支度が最優先だ。仕事に戻るぞ」
ふいっと顔を背けられ、慌てて袖を引っ張った。
「待って! ちょっとくらい光秀さんの考えを教えてくれたって……」
「…………っ」
(ん!?)
無理やり振り向かせた光秀さんの顔が、わずかに赤い。
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