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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第13章 大切な人
「その件はひとまず置いておいて……俺は、茜を捜してたんだ」
「え……」
「昨夜のこと……、あの後、家臣に何が起きたか聞いから……大丈夫だったかなって……」
「……っ、……はい」
いたわりのこもった優しい声が、癒え始めた傷口に触れる。
まだ痛むけれど、光秀さんがくれた言葉の包帯が、しっかりと守ってくれていた。
(よかった……。もう涙は枯れたみたいだ)
「私のいた国では、あんな扱いを受けることはなかったので……びっくりしました。でも、私ならもう平気です」
「ほんと……?」
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