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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第13章 大切な人
「茜は、美しいものを愛するだけじゃなく、武芸も愛する女性なんだね」
「ごめんなさい! 大丈夫ですか!?」
「平気だよ。こちらこそ手荒な真似をしてすまない。どうしても君と、ふたりきりで話がしたくて」
「それならそうと言ってくれれば……」
「俺は、人目の多いところだと目立ってしまう質だから」
嫌味もなく事実としてサラッと言ってのける義元さんに、私も素直に納得した。
(義元さんは安土の市でも、女性の視線を独り占めしてたっけ)
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