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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第12章 その感情は
「それじゃあゆっくり休め」
「っ………」
離れかけた光秀さんの着物の端を思わず掴む
ハッとして見上げた私と目が合うと、光秀さんは、くす、と口もとを綻ばせた
「仕方ない。泣き虫の妻に、添い寝してやるか」
「ごめんなさい……っ…」
(離れたくない……)
「いいから。おいで、茜。」
私の声を遮って横になると、光秀さんは片腕を広げた。
おずおずと、その肩に頭を乗せる。
今夜は、今夜だけはそうすることが自然に思えた。
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