第12章 その感情は
※1ページ抜けてました(>_<)400ページ部分に追加あります。
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「あの人たちは間違ってる。でも、あの人たちの住む世界では……私は……どうあがいたって、人間にはなれないんだと、思いました」
「茜、それは……」
「乱世を生きるたくさんの人が、こんな思いをしてるなんて……っ」
「…………」
(ひと握りの偉い人以外の、私と同じ一般の人たちは、価値がないみたいに扱われて……それが当然なんだと、思い込まされてる。女を好きなように扱ってもいいと思ってる)
私が『義昭様』に浴びた眼差しは、今日の昼間、舞台上から注がれた視線そのものだ。