• テキストサイズ

貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第12章 その感情は




「元の時代で……、あんな扱いを受けたことがなかったんです……」



「……そうか。五百年先は、よほど、いい世なのだな」


「虫けらみたいに扱われたのに、私……何も、言い返せなかった」



「…………」


「悔しいです……っ。女だからって……平民だからって……あんな扱い…絶対に……許せない」



目元に熱がぶり返してくる。

雫がこぼれ落ちるたび、光秀さんの差し出す手ぬぐいが、そっと吸い取ってくれる。

/ 573ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp