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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第11章 嘲る者
「義昭様、いかがでしょうか? この娘なら一夜のお相手に事足りるかと」
「……そうよのう」
「旅芸人の踊り子のようですが、湯浴みをさせ着物を与えれば、まあ見られるようになりましょう」
「……ああ」
揉み手する大名に対し、義昭という人は気のない返事を繰り返している。
(何……? 何なの……?)
私の意思など無視するように、まるで娼婦扱いされていることに怒りがこみ上げてくる
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